2024年3月24日(日)放送の「ナニコレ珍百景」で紹介される田峯(だみね)小学校にて行われた”最後の子供歌舞伎”に関心が集まっています!
愛知県設楽町にある田舎の小学校なのですが、「ナニコレ珍百景」にゲスト出演した長澤まさみさんが”最後の子供歌舞伎”に感動したことが話題になっているので、最新情報を掘り下げていきましょう!
目次
ナニコレ珍百景で紹介されたのは田峯小学校
引用:ナニコレ珍百景
田峯小学校の話題が紹介されたのは2024年3月24日(日)の午後7時から放送されるテレビ朝日系「ナニコレ珍百景」です。
愛知県設楽町の田峯小学校は、創立150年の大きな節目を迎えた直後に閉校となったことで知られていて、長い歴史に幕を閉じたことを受け、ネット記事でも大きく取り上げられていました。
田峯小学校に通っていた児童がたったの5人で、少子高齢化社会の影響を色濃く受ける形になったのですが、田峯小学校には「子供歌舞伎」という独特な風習が根付いていたのです。
2024年3月24日オンエアの「ナニコレ珍百景」には長澤まさみさんと伊集院光さんの2人がゲスト出演をしており、伝統的な「子供歌舞伎」を受け継いでいく子供たちの奮闘っぷりに長澤まさみさんが感動したとのこと。
引用:ナニコレ珍百景
ドラマや映画だけでなく、舞台出演の経験も豊富な長澤まさみさんを感動させた子供歌舞伎とは一体何なのでしょう?
続いては、田峯小学校で子供歌舞伎が始まった背景はもちろん、2024年で最後の開催になってしまい、学校が閉校するまでの流れについて深掘りしていきます。
子供歌舞伎が始まった背景
引用:愛知県
田峯小学校にて子供歌舞伎が始まった背景を調べていくと、「歌舞伎の文化を途絶えさせない」という地元民(愛知県設楽町)の強い思いがあったことが判明しました。
・高度経済成長期(1970年代)で大人が設楽町から出て行ってしまう
・過疎地域になってしまい、人口もどんどん減ってしまった
・地元の歌舞伎の文化が途絶えそう…という危機に直面する
・子供たちに歌舞伎を継承させ、地元に根付かせることが大きな目的
地元の過疎を防ぎたい!という思惑があったのは事実ですが、歌舞伎とは縁遠い存在の子供たちに地元の歴史を知ってほしい!という思いも愛知県設楽町の地元民にはあったようです。
バブル経済に突入した1980年後半には、1年に1度だけ開催される子供歌舞伎の会場が満員御礼の状態となり、子供たちだけでなく、地元の大人たちも歓喜したとのこと。
歌舞伎の指導は地元の大人たちが担当していて、時には子供たちを厳しくしつけることもあったそうです。
ただ、歌舞伎を通して難読漢字を覚えたり、舞台を経験することで仲間たちとの絆を深めるなど、大人たちの盛り上がり以上に子供たちも得るものが大きかったイベントでした。
子供歌舞伎は今年で最後
引用:東愛知新聞
50年近く田峯小学校の子供歌舞伎の文化が続いてきましたが、今年(2024年)の2月11日の公演が最後の舞台になってしまいました。
なぜ子供歌舞伎が最後になったのかというと、田峯小学校が2024年3月末をもって閉校するからです。
教室棟が登録有形文化財に指定されるなど、愛知県だけじゃなく国も田峯小学校の文化を守るための行動をしていました。
しかし、設楽町の子供たちの減少に歯止めがかからないため、閉校の判断が下されたのです。
田峯歌舞伎について当事者たちが想うこと
2024年で最後となった田峯歌舞伎に対し、当事者たちはどんな想いを抱えているのでしょうか?
歌舞伎に出演した小学校5年生の山下泰蔵さんはもちろん、40年以上前に子供歌舞伎を経験している47歳の熊谷浩一さんの心境に迫っていきます。
在校生の想い
引用:朝日新聞デジタル
歌舞伎の稽古が始まったのは本番の1ヶ月前だったそうですが、5人の子供たちだけで舞台を成立させるのは本当に凄いことですよね。
2024年4月から小学校6年生となる山下泰蔵さんは、田峯小学校から約10キロ離れた「田口小学校(設楽町)」への転校が決まっています。
最後の子供歌舞伎のメンバーというこれ以上ない経験をしたわけですし、山下泰蔵さんが感じ取って地元の温かい想いを将来へと引き継いでいってほしいですね。
大人たちの想い
引用:朝日新聞デジタル
子供歌舞伎のOBでもある熊谷浩一さんは寂しい想いを隠せないようですね。
ただ、舞台に上がりたい在校生がいるのであれば、自らが率いる歌舞伎グループの演目に出演させたい!という前向きな気持ちを抱いています。
形式や開催場所が変わったとしても、田峯小学校の子供歌舞伎への想いは老若男女で共通しているでしょうし、熊谷浩一さんのような有志の数が増えていけば、早期の子供歌舞伎再会の可能性も十分あるのではないでしょうか。
まとめ
今回は長澤まさみさんが感動した田峯小学校の最後の子供歌舞伎について徹底リサーチしました。
・田峯小学校が閉校になるため、2024年2月の公演がラスト
・子供歌舞伎のスタートは1970年代
・子供たちに設楽町の文化を根付かせることが開催の目的
・在校生は10キロ程離れた田口小学校に転校
・OBは子供歌舞伎継続の意欲示す
以上の5点が田峯小学校の最後の子供歌舞伎の最新情報です。
四方八方が山に囲まれている愛知県設楽町なので、人口が増えないのは致し方ないかもしれませんが、田峯小学校の子供歌舞伎のような古き良き伝統を根付かせた、という功績はかなり大きいのではないでしょうか。